コーポレート・ガバナンスとは?社長を目指すなら必須で読むべき基本の「き」【初心者向け】

ベンチャー・大企業問わず、社長になりたいのなら、知らなきゃお話にならないことを語ります。


 

 

最近、東芝の不正会計やスズキの燃費問題、富士ゼロックスの子会社不正等、日本の有名企業が次々と不祥事を起こしています。

 

そんな時に新聞やネットメディアでよく言われるのが「コーポレート・ガバナンスがしっかりしてなかったかからだ!」等という指摘です。

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さて。

 

あなたは「コーポレート・ガバナンスって何ですか?」と聞かれて答えられますか?

 

会社の社長ならサクッと答えられないとダメです。

 

今日は、コーポレートガバナンスについて考えることで「会社」への理解をチョッピリだけ深めましょう。(特に株式会社)

「コーポレート」って何?

そもそも、コーポレートって何でしょう?

 

コーポレート(Corporate)とは「会社の」という意味の英語です。

 

「コーポレートサイト」というと、会社のWebサイトの事を指しますね。

 

会社によっては「本社」という意味で使われることもあります。

 

本社にある、経営企画、人事、財務経理、総務、法務、情報システム部等を併せて「コーポレート部門(Corporate Division)」等と表現することもあります。

 

「コーポレートのやつらは気に食わねぇ」などという使い方をする人もいますね。(^_^;)

 

 

「ガバナンス」って何?

ガバナンス(Governance)、日本語で言えば「統治」ですね。

 

コーポレート・ガバナンスで「企業統治」です。

 

具体的には、株主などの利害関係者によって企業が統制される仕組みのことです。

 

20世紀に頻発した、ワンマン経営による業績悪化や不祥事に対応するために、欧米で80年代から導入が進められた企業管理の仕組みのことを指します。

 

要するに、会社(社長)に不正をさせない仕組みがコーポレート・ガバナンスです。コポガバと略して言う場合もあります。

 

体制や報告書づくりのマニュアル等がありますが、今日はざっくり「体制」を説明します。

 

図で理解するコポガバ

言葉で説明しても分かりづらいので図で説明しましょう。

 

コーポレートガバナンス+企業名」で検索すると、上場会社なら図式がでてきます。大企業では必須なんですね。

 

キリンビールコーポレートガバナンス図が説明しやすいので貼付します。

 

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こんな形になってます。

 

でも、コレだけじゃ意味わかんないですよね?

 

追記するとこうなります。

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まず、大きく2つに分けられます。

監督」と「執行」です。

 

社長を中心にして、上が監督、下が執行です。

 

モノを作って売るという商売「だけ」で考えると、社長をトップとした「執行」側で全てが完結するという形になっています。ビジネスサイドとも言います。

 

社長はイメージできますが、社長の下に執行役員という偉い人がいます。部長よりも偉いです。そして、社長を含めた執行役員を「トップマネジメント」などと言います。

 

さてさて、なんで、監督なんていう偉そうなヤツがいるの?

 

要するに、社長を監視するために取締役・監査役といったオジサンを複数人、会社に配置しているってことでしょ?

 

無駄じゃね!?

 

いえ、 無駄とは言いきれません。

 

コーポレートガバナンスの目的は社長や執行役員に不正をさせないためです。

 

誰のために?

 

従業員のため、取引先のため、社会のため、そして株主のためです。

 

いや、俺カンケーねーし・・・

 

・・ん?

 

株主?

 

そう、あなたです。

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株主=株を買っている人のため。

 

自分で買っていなくても、企業年金や保険に入っていたら、間接的に株を買っていることになるケースも多いです。

 

そんな中、買っている株の会社が不祥事を起こしたら、株価が下がります。

 

そうしたらあなたが損します。

 

ビジネスが下手くそで、商売あがったりで損するのは市場原理的に仕方がない。

 

でも、バカが社長になって、不正・不祥事を起こしてしまって関係者である我々が損するのはアホ臭いから監督置いときましょーや。

 

ザックリそういうことです。

 

※会社に不祥事起こされると従業員・取引先・社会にもムチャクチャ迷惑がかかるので、株主含めた「全ての関係者」のためなんですけどね!!

※コメントでご指摘ありましたが、「社長」のみならず、社長以下の「中間管理職」の不正やハラスメント等を抑止・統治するという目的があるということを補足します!(2017年07月28日)

 

監督って何すんの

株主総会と取締役会、監査役会監査法人など、色々な役者が出てきます。

 

細かい所は別の機会に説明しますが、

  • 会社のお金をちょろまかしてないか?
  • 法律にのっとってビジネスをしているか?
  • まともな意思決定してる?部下に無理やりやらせてない? 
  • グループ会社もちゃんと見てる?

 

 等と言う観点で経理書類や報告書等をチェックしています。株主総会では誰を取締役会にするのか。取締役会では誰を社長にするのか、などといったメチャ重要な事項がが決定されます。

 

だいたいイメージつきましたか?

 

興味が湧いたら、本社への異動希望を出してもいいかもしれません(笑)

 

また、私の書き方は法に則った正式な書き方ではない部分もあるため、ちゃんと学びたい方には下記の書籍をオススメします。

 

これならわかる コーポレートガバナンスの教科書

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 分かりやすいコーポレート・ガバナンスの教科書としてオススメです。

 

東芝 粉飾の原点 内部告発が暴いた闇

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 事例を読みたい、という人は、東芝粉飾について詳細書かれた本を読んでみて下さい。

 

ではでは!

 

 

 


 

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