奥さん、鉄分取ってますか?
目次
妊娠中、鉄分不足は危険
過去の話になりますが、私は妻は出産前に、過呼吸で倒れて救急車で運ばれました。
原因は鉄分不足でした。
元々、妻は貧血気味だったのですが、妊娠を期に、赤ちゃんに更に鉄分を取られ、完全に鉄分不足になっていました。
妻は吐き気、めまい、疲れ、極度のつわりが出産直前まで続いていました。
救急車で運ばれたとき、私は、出産はもう厳しいかな・・・と諦観気味でした。
結果、心配とは逆に、娘は元気に生まれましたが、妻が妊娠していた10カ月は、一般的に言われている「ハッピー☆マタニティライフ♪」等とは全く無縁の、地獄とも呼べる状態でした。
家にいると、常に辛そうな妻がいて、でも何もしてやれない状態。私も仕事をやりたい盛りに中断して帰らなければならず、忙しい同僚にも迷惑をかけました。
皆さんもそうならないように気をつけて下さい。
鉄分は摂取しにくい栄養素
医者にかかって「奥さんは鉄分が不足してますね」と分かってからも、簡単には行きませんでした。
鉄分はかなり摂取の難しい栄養素です。
摂取の方法は幾つかありますが、どれも難しいです。
- 点滴
- 薬
- 料理
- サプリメント
どれも一筋縄ではいきませんが、1つ1つ説明していきましょう。
選択肢1:点滴
私の妻は、一度「鉄剤入りの点滴」を実施しました。
しかし、当然、点滴は「医者の処方」が必要です。自分で奥さんに点滴を自由に打つことはできません。気分が悪くなったらすぐ打ってもらう・・・ということはできません。
私の妻の様に「妊娠後期になっても貧血状態が続き、悪阻が続く場合」といった非常事態になって、医者もやっと打ってくれるものです。もしご自身もしくは奥さんの状態が悪そうであれば、医者にかけあってみるのも手かもしれません。
ただし、個人的にはあまりおすすめはしていません。点滴を横で見ていてそんなに効いているようには見えませんでした。鉄分の含まれた点滴はかなり気分が悪くなるようです。
しかも、鉄剤入りの点滴は、打った後の体調がすぐれないようだったので、そこまでポジティブなイメージを持っていません。やはり医者の処置というだけあって「緊急手段」だと思います。
選択肢2:薬
血液検査で妊婦の鉄分が不足していると医者に判断されると、薬で処方されることがほとんどです。「鉄剤」と呼ばれるものです。
点滴に比べると、医者もすぐ対応してくれます。リスクが低いからでしょうか。
錠剤を飲める妊婦の方は、医者に処方された量の鉄剤を適切に服用することをオススメします。一番、質の面でも量の面でも安心だからです。
しかし、面倒なのが「飲みづらい」ことです。
鉄剤は錠剤がメチャでかいです。
大人男性である私なら飲める大きさの錠剤でした。しかし、妻は元々錠剤を飲むことが苦手で、しかもツワリによる嫌悪感・吐き気もあいまって「こんなもの飲めない」とはじいてしまいました。
医者にかかる場合は「鉄剤は飲みやすい大きさの錠剤を下さい」と申し立てることをオススメします。2015年くらいまでは大きい錠剤が主流でしたが、最近ではまだ飲みやすいものも出ているようです。
選択肢3:料理(食品)
やはり、緊急事態として医者にかかる以上に、普段の食生活を見直すことが一番だと思います。鉄分を多く摂取することが重要になります。
ただ、妊婦は食の好みが激変するため、昔は肉・野菜もしっかり食べていたのに、妊娠してから炭水化物や油ばかり食べるようになった・・・などというケースはよくあります。
鉄分の多い食品5選
日本食品標準成分表2015年版(七訂)追補2016年をベースとしたWeb上のデータベースである「食品成分データベース」を参照すると下記の通りです。
このような形になります。特に購入しやすく、かつ鉄分含有量が高そうなものを黄色ハイライトしています。食品100g中の鉄分含有量が10mg以上だと高い部類だと思います。
表を見て分かる通りですが、入手しやすい、含有量が高いといった観点から見ていくと、オススメは次の通りです。
1位:赤こんにゃく
100g中に80mg位入っている「赤こんにゃく」が含有量で堂々のナンバーワンです。食品の中では最強の鉄分補給物です。Amazonでも買えますので、試しに買いましょう。損はありません。
近江八幡名物 藤清 赤こんにゃく 300g×5パック
通常のこんにゃくと同じようなレシピで食べるといいと思います。
2位:のり
海苔はすぐに手に入って、かつ食べやすいのでオススメです。無味の焼きのりが駄目な人は、味付け海苔を食べましょう。
大野海苔 味付け卓上のり 3本詰
海苔はほとんどの人が好んで食べられるし、胃腸を刺激しすぎないのでスマートに補給できます。
3位:豚レバー
もしレバーを食べられる方であれば、肉から摂取することも望ましいです。
国産 豚レバー スライス 500g(100g×5真空パック) 個別梱包 で使いやすい!豚肉 レバー ★
豚レバーは好き嫌いがあると思いますが、食べられるなら強力な鉄分サポーターになります。
4位:あさり
入手しやすい、食べやすいという意味ではあさり缶詰が良いでしょう。
ホテイ あさり水煮化学調味料不使用 125g×12個
ちょっと高いのが難点です。
5位:干しエビ
料理への使いやすさという意味では干しエビがオススメです。
丸成 中華厨房 干しエビ 50g×2袋
使いやすいですが、あまり量を多く摂取できないのが難点です。
おすすめレシピ
「あさり」「のり」「干しエビ」「豚レバー」等のキーワードで検索するのもおすすめです。
「炊き込みご飯」的なものが一番良いでしょう。あさりご飯、干しエビの炊き込みご飯、海苔ごはん。
豚レバーの定番は「レバニラ炒め」でしょう。赤こんにゃくはそのまま食べるのが良いでしょう。
選択肢4:サプリメント
料理も面倒だし効果が薄い、お医者さんに行くのも面倒だし、そこまで強烈な鉄分不足でもない・・・という人は、サプリメント手段もあります。しかし、サプリメント自分で用量を決めるものなので、注意してください。可能な限り、医者に掛かっておいた方が無難です。
どうしても、という場合は、専用サプリメントをおすすめします。
一番、錠剤が小さく、私の妻でも飲みやすかったのが「ファイチ」です。おなかの中で子供を成長させるために必要な葉酸やビタミンB12もしっかりと入っています。サプリメントは多数種類がありますが、いちばんおすすめでえす。
私の妻は、子供を出産してからも鉄分不足に悩まされています。今でもファイチは購入して飲んでいます。おなかが痛くなったりといったデメリットなく効くそうです。
子育て中でも効果的
子供を産んだ後でも鉄分は不足しがちです。そもそも女性は鉄分が不足しがちなので、奥さんが鉄分不足でないかどうかはしっかりとチェックしておいてあげて下さい。
では!