今回は、首都直下型地震についてお勉強しましょう。
どうも、大企業で全社危機管理を担当している大佐です。
首都直下型地震が危ない!
とかいって煽ってくる人、いません?
もう少し勉強してからモノを言え、と突き返してあげましょう。
「元禄地震で考えればいいですか?」と質問してみましょう。
この質問への回答で、その人のレベルが分かります(答えは末尾)
首都直下型地震とは?
別名、「南関東直下地震」と言います。
日本は昔から定期的に東京周辺の大地震に見舞われてきました。
特にマグニチュード7以上の地震を備えるべき大地震と定義して被害想定を出してきました。
2013年(平成25年)に、首都直下地震の被害対策を検討してきた国の有識者会議(中央防災会議)が、30年以内に70%の確率で起きるとされるマグニチュード7クラスの地震を正式に「首都直下型地震」と指定した上で、その被害想定発表しました。
これを「都心南部型」の首都直下型地震と言います。
都心南部型と言われているのは、揺れる活断層の位置が東京都の南部にあるからです。
川崎を起点として北の方に、蒲田、二子玉川、田園調布、自由が丘あたりまでをズバッと活断層が走っています。
この活断層がずれることにより大地震が発生するわけです。
首都直下型地震には種類がある
「都心南部型」以外にも「メインシナリオ」と呼ばれる被害想定はあと2種類ほどあります。
「大正地震型」と「元禄地震型」です。
この2つは、過去に実際に起こった地震で、特に元禄地震はマグニチュード8という最大レベルの被害を叩きだしたと言われています。なので、中央防災会議でも大正・元禄・都心南部型(都区部直下)の3種類をベースに検討されていました。
色々な企業がBCPを作る時にはこの3種類の地震のどれかが選ばれていることが多いです。
中央防災会議より
しかし、中央防災会議は議論の結果、防災対策の主軸を「都心南部型」に選定しました。(図参照)
要するに、日本政府が「そろそろ起こるかも」と思っている地震は「都心南部型(都区部直下型)」なのです。
逆に、元禄地震や大正地震は、被害想定は大きいものの今後の発生確率はまずゼロだろう、という評価を下しました。
なので、最初の「元禄地震ですか?」の答えに「YES」と答えた奴は知らないヤツ認定してOKです。日本政府の被害想定を理解していないということです。
首都直下型地震の被害想定は?
元禄地震型よりもマグニチュードは低いとはいえ、都心南部型も激震です。
最悪の場合、死者が2万3000人、経済被害が約95兆円に上るという想定が発表されています。
1週間以上停電が発生し、電話も1日以上はつながらないという想定です。
電車も1週間~1ヶ月動かないだろうという見込みです。かなり痛いです。
特に電話が1~2日つながらないのはかなり不安です。
ただし、Docomoやau、ソフトバンク等は、災害時にすぐ無料Wi-fiを解放できるように準備しているため、LINE等は繋がるだろうと想定されます。
なので、逆に言うとスマホの充電器が切れるかどうかが生死の分かれ目なのです。
「スマホの予備電源を会社や自宅に準備しておくこと」はかなりの防災になるということです。
原発への影響はないの?
この2013年の検討会において、有識者達は「原発は大丈夫だろう」という結論を出しています。
関東の近くの原発には、日本原子力発電東海第二原発(茨城県東海村)や中部電力浜岡原発(静岡県御前崎市)がありますが、首都直下型地震は茨城はほとんど揺れの対象ではないし、静岡も揺れるけど大きな揺れではないということで、議論の対象外としています。
※ただし、万が一ですが元禄地震(マグニチュード8クラス)が来ると、静岡の浜岡原発には影響があるかもしれません
何を準備すればいいの?
まずは基本的な防災グッズを買いましょう。
そして今回オススメしたいのが
モバイルバッテリーです。
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自宅と会社に1台ずつ持っておいて損はないと思います。
いざというとき「家族と連絡取れない・・・」というシナリオは最悪です!
1台以上はぜひもっておきましょう!