お疲れ様です、ニッタチャンです。
最近よく「40代からの人脈」的なコラムを目にしますが、その30代バージョンも必要ではないかと思ったのでまとめました。
<目次>
①30代から増える「無駄人脈」
②育てる人脈
③捨てる人脈
④維持する人脈
①30代から増える「無駄人脈」
サラリーマン達の20代は大忙しです。昼は「何でもやります!」で会社の仕事を引き受けまくり、夜は会社の他部署との飲み会、プライベートでも異業種交流会、趣味の会合と途切れることがないと思います。
しかしそれも金と時間と体力のある20代ならではの話。30代になるとそれら全てに限界がきます。結婚したために使える金が減る、子供ができて使える時間も無くなる、極めつけは体力が持たなくなってくる。それでも友達や会社のおつきあい、社外人脈のメンテナンスをちゃんとしようとすると疲弊します。
40代になるとそれこそ人生の岐路がハッキリしているので、すぐに「この人とは付き合っても意味ないな」と人脈の切り捨てを即断即決できます。しかし30代はモヤっとしたままズルズルと付き合いを続けてしまっている人が多いと思います。これでは真面目な人ほど疲弊します。しかし、実は30代から既に自分にとって要らない人脈の兆候は見え始めているのではないでしょうか?
例えば、20代でゴルフをやり始めたがお金ないので続ける気はないという人は、ゴルフ仲間に土日をずっと割いている時間はないはずですし、ていのいい合コン要因にしてくるような同僚と毎週夜付き合っても意味がありません。異業種交流会で知り合った人と無理やりコネクションを持とうと続けてもコミュニケーションコストがかかるだけです。
意外とこういう「無駄人脈」ありませんか?
兆候があるなら、すぐに人脈断捨離を実行すべきです。
幸いにも金がある、時間がある、体力がある、そもそも友達いない、という人には本稿は意味がありませんが、普通の人間なら必ずツライ部分が見え始めているはずです。その小さなほころびを放置して40~50代でジリ貧になることだけは避けましょう。
人間のタイプでもう少しイメージを沸かせてみましょう。あなたの周りに居ませんか?
- 自分がやりたいことにだけ誘ってきて、こちらからの誘いには全く乗らない人
- 情報を見たい聞きたい知りたいしてきて、こっちが聞いても教えてくれない人
- 自分をよく見せるアクセサリーとしてだけ使ってくる人
- みんなで話しているときにマウンティングしてくる人
- 好きではないけど皆が付き合ってるから仲良くしている人
上記はほんの1例ですが、自分のことを「利用するだけ」しか考えていない人脈は今後役に立たないので切りすてましょう。(お互いに利用している間柄であるのであれば逆に良い関係だと思います)
・・・確かに人間関係にも色々あるから整理する必要があるんだなァということはわかるが整理の仕方が分からない、という人がほとんどだと思います。そこで簡単に人脈(人間関係)を整理する方法として人間関係を3種類に分けておくことをオススメします。
- 育てる人脈
- 捨てる人脈
- 維持する人脈
ものすごく冷徹に見えるかもしれませんが、 人生においてゆくゆくは相手にとってもプラスになるはずです。また、当然ですが人に対して「あなたは捨てる人脈だから付き合いをやめる」「君は維持する人脈だから1年に1回会おう」などとは言ってはいけません(笑)、表面化させると単なる嫌な奴です。
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②育てる人脈
人生の宝物は家族と親友です。
更に言うと一番は「家族」だと思います。会社や友人に裏切られたとき、家族は最後のセーフティネットです。血のつながりは一番濃いものだと思います。
県外に就職しているのであれば、あと人生で何十回しか親に会う機会はないと思います。親に何かしてあげていますか?何の役にも立たない異業種交流会のメンバーと飲むくらいなら旅行でもプレゼントしてあげましょう。思い出は残ります。やってあげなかったことは後悔になります。
育てる人脈、捨てる人脈とタイトルに書いていますが、それはすなわち「誰に自分の人生の時間を割くか」ということです。人間80歳まで生きると仮定すると、人生全部で70万時間ある内、30歳からの残り時間は43万時間です。これを誰と一緒に過ごしたいか、を考えなくてはなりません。仕事にかまけてばかりいると妻子のことがおろそかになりがちですが、ちゃんとケアしてあげていますか?
もう一つ大切にすべきは「親友」です。親友が居る人は定期的に合うようにしましょう。損得勘定以外で付き合ってくれる人のことを親友と言います。関係が密でも利用関係であれば親友ではありません。親友には幾つもの良い効果があります。
- 自分を客観的に評価してくれる
- 耳の痛いアドバイスをくれる
- 自分の人生を昔から知っている
- 一緒に喜んだり苦しんだりしてくれる
ぶっちゃけ、親友はいなくてもいいです。リアルに損得勘定抜きで友人関係になっている親友がいるかというと「ゼロだ」という人も相当数いるとおもいます。もしいる場合は大切にしましょう。たまに飲んだりするだけでもいいのです。
「準親友」 としてオススメなのが学生時代の友人です。重要な事ですが、「昔から自分のことを知ってくれているというアドバンテージを持つ人間」は、今後の人生ステージでは現れません。親友が居ない人は、学生時代の友人から「この人は一生付き合ってもいいかなぁ」と思えるひとをピックアップしておきましょう。
あともう一つ、重要な人脈は「自分がピンチになった時に助けてくれた人」です。病んだ時、仕事が辛かった時、人生に迷っていた時等、そっと一緒にいてくれた人には今後も助けてくれる可能性が高いです。忠誠を誓って損はないと思います。助けてくれそうな友人は育てていきましょう。
※ごく稀に、イイやつから相手を貶めるヤツに様変わりする人間もいるので、そうなってしまったら悲しいかな捨てる人脈リストに入れましょう。
③捨てる人脈
捨てる人脈はちゃんと考えましょう。色々書きましたが、人を利用しかしない人、ギブアンドテイクの「テイクしかしない人」が捨てる人脈です。
- さみしさを紛らわすために飲み会要員にしてくる
- 優越感を保つために下に見てくる、ネタにしてくる
- 情報を得るための便利屋にしてくる
- 言っていることとやっていることが違う
諸々あると思いますが、よくよく考えると貴方が違和感を感じている人間こそが捨てる人脈だと思います。今はビジネス上ですごいと思っておつきあいしている人も、20年経ったら関係のない人になる可能性が大です。体よくこき使われるくらいなら関係を切りましょう。
また、重要なのが関係の切り方です。捨てる人脈に対してはうまくフェードアウトしましょう。同僚であったりするならば最低限のコミュニケーションはしてもいいかもしれませんが、プライベートな領域にまで入り込まれることは避けましょう。
④維持する人脈
「育てる人脈」「捨てる人脈」以外の人脈がこれに当たります。大半がそうではないかと思いますが、すごくバランス感覚が必要です。維持するのにもコストは発生します。維持する人脈に毎週会っていては意味がありません。
個人差があると思いますが、維持する人脈に対しては半年~1年に1回程度の逢瀬に留めましょう。
「場所が遠い人」で言うと、過去お世話になった人、上司、合コンで知り合ったデキる人、趣味活動の友人等はここに当てはまるかもしれません。育てはしませんが、こういった人たちは人生において重要です。仕事を辞めると言ったら次の職場を紹介してくれるかもしれません。ウチのとこ来いよと言ってくれるかもしれません。
たまーにしか合わないけど、会うときは特別濃密な時間を捧げましょう。細いけど濃いつながりを、そんな人脈を維持しましょう。
「場所が近い人」もいます。同僚の大半がそうだとおもいますが、こういう人達は捨てる人脈に当てはまらないのであれば、普通に付き合いましょう。忙しくなければ付き合うし、家族や親友と会うのであればキャンセルする等。
最後になりますが、殆どの人は多かれ少なかれ人間関係で悩があると思います。そんな時に「人脈で考えてみる」を実行してみてもいいのではないでしょうか。
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なにはともあれ家族が至高です。
ではでは!