お疲れ様ですニッタチャンです。
本稿はワークライフバランスについて。
最近流行りの言葉ですが、イクメンはどういう見解を持つべきなのでしょうか?
<目次>
①結論「人による」だが・・
②イクメンに必要なのは「やらない力」
③仕事か家庭か。軸と数字。
④パパが最優先すべきはママ
①結論「人による」だが・・
本稿においては、ワークライフバランスを仕事と家庭に割く時間の比率だと捉えています。
結論から言うと、仕事と家庭のバランスなんてモノは人によって違います。そんなことは皆分かっているはずです。重要なのは「何が人によって違うのか」見極めておくことです。
何が違うのかというと、仕事/家庭に注力できる上限値・下限値が違うのだと私は捉えています。
環境として、自分の職種、職場の雰囲気、ママの体調、両親達との距離、子供の性格etc…違ってくるファクターは山のようにあります。
ワークライフバランスに悩んでいるイクメン・パパは、自身の置かれている環境から、どのくらい仕事と家庭の振れ幅があるのかを理解した上で、自分はどちらにどこまで注力したいか、ハラづもりを持っておくことが重要だと思います。
②イクメンに必要なのは「やらない力」
人生100%で仕事に注力できるイクメンは少ないと思います。どうでしょうか。
「いや?子供の面倒は全部嫁がやってくれるし、夜中まで家に帰らなくてもウチは怒られないよ」という人もたまに見かけますが、こういう人は奥さんに相当な負荷をかけていると認識し、感謝した方がいいです。そして多分その人は世にいうイクメンには該当しません。
大半の人は、家族を持つと少なからず家庭に時間を割かなければいけなくなると思いますが、こうなったときに仕事において絶対的に必要になるのが「やらない力」です。
今まで朝7時から夜11時までガッツリやっていた仕事を朝9時から夜6時までに「圧縮」しないといけないわけです。そうなると仕事量を減らす。これしかありません。
どうやって減らすのか?・・・優先順位をつけましょう。やらないことを決めるのです。だらだら仕事をしない。これもやった方がいいかもという曖昧な判断を捨てる、ということです。
そのためには「自分はコレだけをする=アレはしない」を頭の中で分けておく必要があります。よくある仕分け方法として「Should」「Want」「Can」の三分類です。
まず、「Should(すべき)」ものから列挙します。部署としてチームとして自分としてやるべきもの、やらなければいけないものをリストアップします。改めて考えてみると、既存営業より新規開拓の方が評価されるため、新規開拓に注力すべきだなぁと棚卸する、などです。
更に「Want(やりたい)」で仕分けます。新規開拓でもどちらかというと市販品を担当したいが業務用品は担当したくないなど。自分のニーズです。
最後に「Can(できる)」で仕分けます。自分ができること、できそうなこと、できないことは何か。事業計画は作れるから自分でやるが、法律のプロではないから新規開拓の法務チェックは別の人間に任せてしまう、などです。
こうやって仕分けしていくと、仕事が削ぎ落とされ、洗練されてきます。少なくとも『アレもコレも』は無くなるはずです。
家庭を持つまでは時間を自由に使えます。「24時間戦えますか?」でずっと会社にいてもいいわけです。ずっと同じことを繰り返してスペシャリストにもなれるわけです。ですが家庭を持つとそうはいきません。時間に制限が出てきます。
また、『時間に制限がある中で生きる』というと、なんだかネガティブに聞こえますが、実はポジティブな捉え方もできます。管理職になったらそれこそ無限に仕事が降ってきます。偉い人はそれをサバくのが仕事ですが、ある意味、ワークライフバランスの調和は管理職の疑似体験になるわけです。
また、サバくのは仕事だけじゃありません。飲み会や趣味も削るところがザクザクでてきます。辛い?でも自分がでなくてもなんの影響もない飲み会がほとんどのはずです。飲み会を減らすとコミュニケーションが減りますが、「仕事の恩は仕事で返す」を流儀としましょう。
③仕事か家庭か。軸と数字。
どんなことでも絞り込む時は判断の「軸」が必要になってきますが、この場合の軸とは自分はどういう仕事人・家庭人でありたいかです。
仕事でどうしてもナンバーワンになりたいなら、奥さんを拝み倒してでも「悪い、35歳の今が人生仕事の岐路なんだ」と説き伏せるもよし、家庭第一でいきたいなら、上司や同僚に「家庭にシフトするためご助力下さい」と掛け合うべきです。
大切なのは「公言すること」「話し合うこと」です。
話してみると意外と方法は色々あります。
仕事にシフトするために両親を呼ぶ、ベビーシッターを雇う、一時保育に入れる、など。
家庭にシフトするためにテレワーク制度を使う、フレックス勤務に変更する、部署を替えるなどです。
特に「部署を変わること」までフォーカスして考えておくといいと思います。「管理部門の方が子育てに向いてるな」等と思えば、キャリア含めて異動の相談などを上司とすべきです。また、転職も視野にいれている人もいましたし、知人で実際に「この会社は激務なので無理だ」と転職した人もいました。
色々考えていくと、どのくらい仕事を削るべきかという具体的な数字が出てきます。定時に帰らなければならないのか?夜9時までに帰ればいいのか?曜日によって違うのか?人それぞれのはずですが、モヤっとしていた所が明確になってくると決断しやすくなります。趣味や飲み会も削らなくていい余裕も出てきます。
具体的な数字なしに断捨離すると、やみくもに自分の生活を削って疲弊するだけの人生になります。それだけはやめましょう。
④パパが最優先すべきはママ
これは持論ですが、奥さんの負荷ややりたいことも踏まえて、話し合って結論を出しましょう。
家庭は二人で作るものです。自分だけが「こーしたいから」では成り立つものも成り立ちません。
知り合いの会社役員で、若い頃は「仕事」「飲み会」を中心に頑張って偉くなったものの、50歳で奥さんに三行半を突きつけられ、あえなく離婚というケースも聞いたことがあります。
子供に障害があるため仕事はほどほどに、家庭90%を公言している課長さんなどもいました。
義両親と同居していることから子育てサポートは手厚いものの、奥さんが精神を病んでいるため、必ず定時帰りという人もいました。
奥さん・子供ではなく「両親の介護」のために片道2時間かけて遠間から通っている人も知っています。その人は仕事もあきらめていなくて、夜中に帰ってから手伝えるものをやって毎日数時間睡眠だそうです。
人それぞれということです。
たまには「自分の/旦那のワークライフバランスってなんだろう」と考えるのも良いのではないでしょうか。
幸せなイクメン生活を。
でわでは!