目次
この記事を読んでほしい人
- なかなか他人と仲良くなれない人
- 取引先や同僚、上司と仲良くなりたい人
- 仲良くなるコツを探している人
実は「誰からも好かれたい」は普通の感覚
あなたは、人と仲良くなりたいですか?
私は仲良くなりたいです。
「仲良くなりたいか?」と聞かれても、半数くらいの人は、本当は仲良くなりたいのに「いや、別に仲良くなんかあなりたくないケド・・・」と言ってしまいます。
ですが、それは嘘です。
皆、心のどこかで他人と仲良くしたいと思っています。
それが普通の人間の心の在り方だからです。
この調査では、ほとんどの人が初対面では仲良くなれないことを示しています。特に20代や30代などの若い人は、8割の人間が初対面では仲良くできないということです。
初対面で仲良くできないという問題は、サラリーマンに共通の悩みだとういうことです。
友人や取引先という枕詞をつけると、ほぼ100%近い人が「他人と仲良くしたい・なりたい」と思っているのではないでしょうか。
人と仲良くなることは素晴らしいことです。
初対面で仲良くなれる人は強い
初対面で人と仲良くなることが苦手な人が、けっこう多くいます。
でも、初対面で人と仲良くなれると、非常に「お得」です。
理由は、人間関係にブーストがかかるからです。例えば、初対面の人間の印象スタートが0点から80点だったとします。最終的には時間をかけて仲良くなって、仲良し度100点になるとしても、0点より80点から始めた方が100点を目指しやすいですよね?
更に言うと、親友レベル、120点を目指すのであれば、初対面で100点をとれた方がいいに決まっています。
初対面ですぐに仲良くなれるという能力は、あなたの人生の成長スピードを劇的にアップさせてくれるのです。
初対面で仲良くなるのに「才能」はいらない!
そんなことを言っても・・・初対面で仲良くなれるなんて「才能」じゃないか・・・そう思っていませんか?
違います。
初対面で仲良くなるのに必要なことは「才能」ではありません。「コツ」です。
コツが分かっていればいいのです。1つのコツと、その練習の繰り返しです。さて、どんなコツなのでしょうか?
初対面で仲良くなるたった1つのコツ
結論を言うと「相手の”こだわり”をつかむこと」です。
これだけです。
大事なことなので、もう一度言います。
相手のこだわりを理解して、攻めること、これが初対面で仲良くなる秘訣です。
「こだわりをつかむ」とは?
こだわりをつかむとはどういうことでしょうか?
こだわりとは、相手が人生において力を入れていることです。例えば、こんなことです。
- 服装に気をつかっている
- 髪形を特徴的なものにしている
- 高い香水を使っている
- 有名ブランドのバッグを使っている
- 機能のよいスマートフォンを使っている
- マイナーなロックバンドが好き
- 深夜アニメが好き
- カメラで写真を撮るのが趣味
- 高い枕を使っている
だいたいイメージ湧きましたか?こういうことです。人間、みな平等に1日24時間という時間が与えられています。なので、アニメを見ようが寝てるだけだろうが、どんな人でも好みと行動に偏りが出てきます。
この偏りこそが「こだわり」です。
全く冴えない同僚でも、話を聞いてみると驚くほど深い知識やこだわりがあることが分かります。
24時間を無駄にしない優秀な取引先の営業マンや社長さんは、絶対にこだわりの1つや2つあります。しかも、それがパッと見で分かるレベルにまで昇華されていることが多いです。
- 高そうな時計をしている
- 革靴をきちんと磨いている
- スーツがパリッとしている
- 眼鏡のラインが太い
- バッグがよさげ
こういったことです。
ポイントは「褒める」ことです。
気づいたところに褒めてみて下さい。質問という形でもいいです、必ず反応があると思います。
「なんか時計いいですねそれ・・・」とでもいえば、「そうなんですよ!よく気づいていただけましたね!タグホイヤーの100万円の時計なんですよ!」という風に極めて良い反応があるはずです。
パッと見で気づきやすい人と気づきにくい人がいると思います。ただそれは練習の差です。初対面の人をしっかりと見て、相手が何に気を遣っているのか考えたうえで、「コレ、いいですね!」と声をかけましょう。
これだけでいいです。やっているとだんだん慣れてきます。
「コレ、いいですね!」
最初のこの一言さえ言えれば、初対面のポイントは100点なのです。
何事も練習です。
初対面で仲良くなれない人の特徴2つ
そんなこと言ったって、もともと初対面で仲良くなれたことないし、そんな勇気もないよ・・・生まれつきなんだよ・・・そう思っていませんか?
確かに初対面慣れしていない人も多いです。そういう人は2つの特徴があります。ただし、この2つの特徴に当てはまるからと言って、自分を悪く思ったり、もう無理だなんて思うことはしてはいけません。
初対面対応は慣れです。慣れがすべてなので、マイナススタートでも必ずプラスに転じることができます。
(1)褒め慣れていない
ほとんどの日本人が、相手を褒めることに慣れていません。
相手を褒めることは気恥ずかしいと思っている人が多いからです。でも、本当は恥ずかしがる必要なんてありません。もっと口に出してかまわないのです。
なぜなら、全ての人間は「自意識過剰」だからです。意外と、小さなことでも褒めてあげるとメチャクチャ嬉しがります。
人間は「ナルシスト」ばかりです。本当?と思うでしょう。本当です。
人を褒めても「嘘だ!」なんて反発する人はゼロです。
皆、恥ずかしがりながらも「そうだろう?そうだろう?」と内心思っています。
(2)褒められ慣れていない
もう一つあるのが、「自分自身が褒められ慣れていない」ことです。
イケメンだったり、頭が良かったり、運動神経が抜群だったりすると、小さいころから回りに褒められ続けますが、ブサイクで何も取り柄がない人間は、まず「褒められる」という経験がありません。
自分が褒められた経験がないのに、他人を褒めようとしても褒め方が分からない。当たり前です。経験がないから、練習が必要なのです。
これは少し悲しいことですが、人間をグループ分けすると、褒められる人間と褒められない人間に分かれてしまいます。残酷ですが人のスペックによります。能力には差があるからです。
ただ、褒められていないから、人を褒めることができないかというと、それは違います。
褒められていないのであれば、その分、褒めるという行為で練習量をカバーすればいいのです。人から褒められないのであれば褒めてしまえばいい、そういう考え方をするとうまくいきます。
初対面でも仲良くなれる人の特徴5つ
(1)相手に尊敬を持っている
基本的に他人へ尊敬の念を持っている素直な人は、相手とすぐ仲良くなれます。
逆に、相手に尊敬の念を持っておらず、「俺様の方がすごいはずだ」と理由なく思っている傲慢な人間ほど、相手とは仲良くなれません。そういう考えをしているのであればすぐにやめましょう。
人間は、自分に敬意を向けられているかどうかすぐに判断します。馬鹿にされているなと思えば、もう心を開きません。褒めても効果が薄くなります。
どんなに馬鹿そうな人間でも、偉そうな人間でも、やばそうな人間でも、同じ人間であるという考え方に基づいて話してみると、意外と仲良くなれます。
注意:初対面では敬意を示すべきですが、少し話をしてみて、本当に危ない人間であれば、それ以降、無理に敬意を示す必要はありません。
(2)対等の立場で話せる
対等な立場で話せることも重要です。
たまにいるのが、「自分は下」と思いながら、自分を卑下した話し方をしてしまう人です。これも、初対面で仲良くなることを阻害してしまいます。そういう癖があるのであれば、すぐに直しましょう。
人間は対等です。
相手が社長だろうと、役員だろうと、有名人だろうと、同じ人間です。対等な立場で話す権利があります。
もし、相手が恫喝してきたり、マウンティングをして来たりした場合は、もうその人とは仲良くなる必要はありません。初対面で仲良くなるべき人間ではないからです。
(3)目をみて話せる
仲良くなる人は、目を見て話すことが得意です。
目を見て話すと、印象がプラスされます。「お、コイツは俺の話を聞いてくれているな」とすぐわかるからです。特に自分を偉いと思っている人間に効果的です。
特に社長や役員など、お偉方と話をするときには、しっかりと相手の目を見て話すようにしましょう。
意外と使えるのが、「偉い人以外に目を向ける」ことです。取引の場などでは、営業部長が出てきたりしますが、そういう部長クラスではなく、下っ端の若い人に目を向けてしゃべると、「偉い人だけでなく、私たちにまで気を使える素晴らしい人だ」という印象をつけられます。
相手もすぐに心を開いてくれるでしょう。
(4)名前をすぐ覚えられる
意外と忘れがちな重要テクニックが「名前を覚える」です。
これ、超重要です。
当たり前だと思うかもしれませんが、初対面ではほとんどの人が、相手の名前を憶えられていません。
ほぼ初対面で「あ、山田商事の高橋さんですよね?」と相手から自分の名前を呼ばれたらどうでしょうか?「おお!この子は私のことをしっかり覚えてくれている!」とうれしくなりませんか?
相手の名前を暗記するというのは、基本的かつ超重要なことなのです。特に仲良くなりたいのであれば名前を覚えておくべきです。
(5)自分のこだわりを話せる
ほめるだけでは、だめです。
自分のこだわりを話せる人間が、最終的には最も仲良くなれます。これはハイレベルなテクニックです。
ポジティブで明るいキャラクターの方はすぐそういうことができますが、陰気な方はニガテです。ただ、これを無理にしようとしなくてもいいと思います。
- 私も、たまにジョギングするんですよね
- 私は、スーツより靴磨きの方が好きですかね
- 私は、サッカーよく見てますね
- 私は、最近スマホアプリに凝っています
こういうこだわりを「たまに」会話に挟むと、勘ドコロのいい人は「お!あなたもこだわりあるの?」と必ず突っ込んでくれます。
仲良くなる「裏技」を教えます。
これだけじゃわからないという人も多いと思います。
実は、仲良くなるには裏技があります。
2つ教えます。
A)自分のタイプを見つける
自分自身が情報を得るときに、「視覚派」なのか「聴覚派」なのかを理解しておくと、コミュニケーションがすごく楽になります。
相手の服や髪形に目が行く方なのか、相手の声や話している内容に意識が行く方なのか、そういう違いです。私はこれを視覚派・聴覚派と呼んでいます。
自分が気にしやすいところ=得意な分野から話を広げていけばいいということです。
本当はもっと具体的に分かれていると私は思っています。私は視覚派なのですが、正直、「髪形」や「服の色」などには私は目が行きません。私が気になるのは「その人の表情」や「その人の目線」です。なので、そこからよく話を広げます。
- あちらの人と友達なんですか?
- 今飲んでいたワイン、美味しかったんですか?
- 部長が今外にでましたね、早いお帰りですよね
人には色々、タイプがあると思います。
あなたの得意分野はなんでしょうか?服の色だったり、種類だったり、口癖だったり、論理的なところだったり、惹かれる部分があるはずです。そういうアンテナを活用していきましょう。
B)人に聞く
最強最悪の方法を教えます。
「仲良くなりたい人の情報・こだわりを、別の人に先に聞く」という方法です。
反則と思いますか?(笑)
でも、人と仲良くなるのに反則とかそういう概念ありますか?ありませんよね?仲良くなりたいのであれば、なんでも活用すべきです。自分のアンテナ以外にも、他人も当然活用すべきなのです。
仲良くなりたい人がいたら、知り合いの知り合いに話をしてみて下さい。
- あの人って英語得意なんだ?
- あの人っていつもオシャレしてるよね
- あの人って、ゲーム好きなの?
そういう細かい情報をひとしきり集めたうえで、「知らないふり」をして言うのです。
- え!?あのゲーム好きなんですか?私も好きなんですよ~、はまりますよね!
しれっと、言ってしまうことがポイントです。相手は「すげぇ!よく気が付いたな~」と言ってくれます。これで仲良くなるポイント100点を稼げます。
実践あるのみ
正直、最後は実践あるのみです。
「自分の得意パターンを編み出すこと」ができれば、誰とでも仲良くなれます。
偉そうぶる人、謙虚な人、良くしゃべる人、喋らない人、身だしなみに気を遣う人、言葉づかいに気を遣う人、さまざまなタイプの人と話をしてみると、この人とは仲良くしやすい、この人はニガテだけどこうすると攻略できる・・・いろいろなコツを得ることができます。
ぜひ、沢山試してみて下さい。