海外出張に現金いくら持っていく?両替はいくらすればいい?出張慣れしたビジネスマンが教えます。

海外出張でも現金の手持ちが必要!

海外出張が決まって、準備をしている時、一番気になるのが「お金はいくら持っていけばいいんだろう?」という疑問ですよね。今回はその疑問にお答えします。

「最近はカード文化だから、現金なんて持っていく必要ないだろう」と思うかもしれませんが、大きな間違いです。現金は海外出張をする時に必須です。無いと非常に困ることになります。

結論、滞在日が4日以内であれば60,000円、10日以内であれば150,000円を両替して、手持ちとして準備していればよいと思います。

どんなシーンで使うのでしょうか?現金が必要になるシーンを想定してみましょう。

注意:この結論は、トラブル防止を目的に「帰国後に少し余る」設計で考えています。

海外出張で現金が必要になるシーン5つ

(1)交通機関の利用

一番多いのが、タクシーや電車を使うときです。特にビジネス目的の出張だと、セキュリティ・安全も考慮してタクシーを使うケースが多いです。

意外とこのタクシーが曲者で、1回乗ると5,000円くらいかかるケースがあります。1万円程度しか現金を持たずに入国してしまった場合、往復で使い切ってしまうため、「ヤバイ!」という状況になりがちです。

電車も特急を使う場合は結構お金がかかりますので、要注意です。交通機関の場合は最悪クレジットカードでしのぐことができることもありますが、カードがダメなタクシーなどもあるため、ニコニコ現金払いがおすすめです。

交通費として、最低20,000円くらいは持っておくことをおすすめします。

(2)チップを払うとき

チップはお金が沢山必要ではありませんが、細かいお札やコインが必要になるため、けっこう面倒です。事前に崩しておくことをおすすめします。

トラベレックスなどの両替機関は、そのへんも考慮して、お札とコインに分けて両替して渡してくれます。ありがたい次第です。チップは時と場合によりますが、1回100円から2,000円くらいでしょう。

そんなに使わないと思いますが、チップ用途で5,000円くらいもっておくと安心です。

(3)スーパー・コンビニに行くとき

スーパーやコンビニにいくと、結構お金を消耗しがちです。日本でもそうですが・・・

ホテルや民家で水を飲むことはかなり危険なため、必ずミネラルウオーターを買わなければいけません。滞在日数分のミネラルウオーターを買うと、1本200円だとしても1週間で1,400円くらいかかってしまいます。それにちょっとお菓子やビールなども買ってしまうと、余裕で5,000円くらいになってしまいます。

軽食費5,000円くらいは持っておいた方がいいということです。

(4)レストランに行くとき

レストランの金額は、アジアか欧米かで全く変わります。アジアだとかなり安く済みますが、欧米だと日本より高い場合が多いです。もし同席者がお金を持っていない場合、まずいことになるため、カード不可の飲食店でも現金払いできるようにお金を持っておくことをおすすめします。

金額としては、1晩10,000円をおすすめしています。

高めの金額設定ですが、リスク込みです。特にヨーロッパだと一人5,000円くらいするので、もしかしたら10,000円は少ないかもしれません。ただ毎日飲むことはないと思いますが。

(5)お土産を買うとき

実は意外と使ってしまうのが「お土産」です。

帰りの空港でカード払いするのが一番いいのですが、ビジネス海外出張をした場合、帰りがドタバタになるケースが多いです。なので、同僚から「現地のいい土産店知ってるんだけど、空港行く前に買っておかない?」とお誘いがあるケースが殆どです。その場合、カードではなく現金でこまごま支払いしてしまうことになります。

奥さん、子供、同僚、上司、隣の部、ご近所・・・考えていくと、けっこうかかると思います。お土産代金は平気で20,000円くらいは飛んでいきます。

海外出張に持っていくべき現金の目安

上記の考え方で、結論をまとめました。

結論、滞在日が4日以内であれば60,000円、10日以内であれば150,000円を両替して、手持ちとして準備していればよい。

ホテル代金は確実にカード払いする前提です。そして、最低でもタクシーは往復使い、お土産を考えると、どんなに滞在日数が少なくても4~6万円を持っていた方がいいという計算になります。出発に1日、滞在に1日、帰国に1日という「超弾丸ツアー」でも、このくらいは持っておいた方がいいです。(実際にヨーロッパ出張でよくやっていますが、私は1~2日旅行でそのくらいかかっています)

そして、飲み会が増える可能性のある5日~10日の場合は、多めに100,000円以上持っていた方が「食い逃げ」リスクを少なくできるというわけです。

10日以上の場合は、もはやビジネス出張というより、長期滞在になってくるため、会社の人と相談しましょう。

両替はどこですればお得なの?

余談かもしれませんが「現金の両替場所」についてもコツをお教えします。

原則、下記の順番で両替がお得だと言われています。

  1. 海外の銀行
  2. 海外の空港外の両替所
  3. 海外の空港内の両替所
  4. 海外のホテルの両替所
  5. 日本での両替

結論、「海外現地の銀行」で両替すると、一番レートお得に両替できるということです。

でも、海外にいって、空港から出るときにタクシーが必要だったり、「お金がないと怖い」ケースがありますよね?なので、個人的には海外出張初心者は「海外の空港内の両替所」で両替することをおすすめしています。(レートは若干割高になってしまいますが・・・)

海外出張初心者はあまり両替レートがお得かどうかを考えない方がいいです。それよりも、ちゃんと目的地について仕事を達成できるかどうかに注力した方がいいです。たまにお得かどうかだけに注意してしまって、肝心の仕事道具や書類を忘れたりする方がいます。これでは本末転倒です。プライベート旅行ではありません、ビジネスだということを最優先にして下さい。

ただし、米ドルとユーロだけは、日本で両替しておいた方が安い(上記と逆パターン)のケースがあるため、その場合は日本の空港の両替所で出発前に両替してもいいかもしれません。玄人は事前に銀行に行って両替しておいたり、外貨両替宅配サービスで両替したりしています。

クレジットカードも持っていこう

現金をどうしようという話をしましたが、クレジットカードも持っていきましょう。

理想は「貯金口座と紐づいていない上限ありのキャッシュカードを2枚、しかもVISAとマスターカードなど別種のもの」を持っていくことです。

万が一、クレジットカードをすられたとき、スキミングされたとき、上限をちゃんと設定してなかったり、貯金口座と直結させていたりするとかなりリスキーです。

できれば2枚、最低1枚、何か「とられても問題ないクレジットカード」を持っていきましょう。

スリ対策もしておこう

最後にスリ対策についてコメントします。

現金手持ちで一番怖いのが「スリ」です。

意外と「空港でバゲッジを紛失されてしまう」のと「現金を全部すられる」ことは、よくあります。日本ではあまりないので、ビジネスマンはこういうとき気が動転してしまいます。

すられても問題ないように、一部の現金を別バッグに入れておくことをおすすめします。私は、常に10,000円分くらいを別のバッグに忍ばせておいて、手持ちはそれ以外を全部持つようにしています。そうすれば、最悪ケースでもなんとか帰国することができます。

スリや紛失対策に、「チェーン付き財布」を持っていくことをおすすめします。


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パスポートやクレジットカードも入れられます。私は海外出張するとき、パスポートは個別に携帯し、クレジットカードと現金とホテルキーカードとレシートはこのチェーン財布にまとめて入れて移動します。今まで一回もスリにやられたことはありません。

これで海外出張時の現金対策は完了です!気を付けていってらっしゃい!