キャリアアップはいつも考えましょう。
目次
30代がステップアップする方法の1つ「MBA」
MBAという言葉をよく聞きます。
Master of Business Administrationの略で、日本語では経営学修士と呼ばれます。
中小企業診断士や公認会計士のように国家試験に合格して与えられる資格とは違って、世界各国のビジネス系大学院(ビジネススクール)で単位を取得することによって授与される「学位」です。
内容も幅広く、大きくは「組織・マネジメント」「マーケティング・戦略」「思考法」「リーダーシップ」の4分野に分類されます。
これに加えて海外大学でMBAを取得する場合は「自由自在の英語力」も必要なため、かなりハードルが高くなります。こういった能力を持った人材を作り、海外に対抗したいという思いが強くなり、日本では2000年代初期にMBAの流行がありました。
各企業がこぞって海外に優秀な人材を送り込み、MBAを取得させました。(その後、MBA人材がそのままコンサルとして独立したりする「悲劇」が沢山あったため、最近では大企業でも会社のお金でMBAを取得させるケースは少なくなっています)
「MBA」で得たいことは何だろう
さて、MBA等を志向する人はどういう選択肢をとればいいのでしょうか。
実は「あー、経営の知識ほしーなー」と思い始めている30代の中には、色々な思いがうずまいています。
同僚が資格を取得したからうらやましい。
友人が自分の道を歩み始めたから自分も知識をつけないとと焦ってる。
同じ部署にずっといてマンネリ化、他の知識・スキルも欲しくなってきた・・・等。
色々な人がいますが、次の選択肢でいえば、どれに当たるか考えてみて下さい。
①経営分野の知識をつけてスキルアップしたい
②経営学・マーケ知識で食えるレベルになりたい
③履歴書に書く経歴をつけたい
④英語力も含めてキャリアアップしたい
⑤どれか決められない。曖昧。
どうでしょうか。
選択肢別のオススメ方法を書いていきます。
①知識をつけたい人には「ビジネスセミナー」がオススメ
- 「組織・マネジメント
- 「マーケティング・戦略」
- 「思考法」
- 「リーダーシップ」
こういった分野の知識を得たいのであれば「ビジネススクール」がオススメです。
ビジネススクールとは、数十万円くらい払って、何日間かスクールに通うことで、MBAの一部科目を習得する方法です。国内には結構な数のビジネススクールがあります。
オススメは3種類位あります。
色々あるので自分で探してみて下さい。
グロービス
https://mba.globis.ac.jp/online/pre-mba/
グロービスは経営大学院のため「本科」はガチのMBAコースです。
しかし、「単科」コースも準備されています。ある程度安い金額で受講できるのでおすすめです。
ただし、本気度が高くないとすぐ振り落とされてしまうと思います。重いです。
JMA(日本能率協会)
https://school.jma.or.jp/user_data/marketing.php
JMAも有名なセミナー協会です。ビジネススキル・知識に特化したセミナーをやっています。
かゆいところに手が届く広範囲なカバー領域のため、あなたの期待に応えてくれるでしょう。
ライトで幅広なセミナーを開催していますが、ライトな感が否めず、一歩踏み込んだ知識を得ようとすると質問をしっかりとしたり、受講後に先生と仲良くなってしっかり個別の教えをもらう必要があります。やる気のない受講生も会社都合で参加したりしています。
SMBCビジネスセミナー
http://www.smbcc-education.jp/seminar/
新入社員から経営層まで層別にしっかりとカリキュラムが組まれています。
ガチガチのセミナーで、基礎から応用までしっかり教えてくれます。
講師が専門の人のため、かなりマニアックな授業にはしりがちです。眠たくなる時もあると思います。
数時間、がっつり聞いて質問して覚える体力があれば、効果を発揮するでしょう。
②本業にしたい人には「中小企業診断士」がオススメ
中小企業診断士って知ってますか?
中小企業の経営アドバイス・コンサルティングのための国家資格です。
MBAと中小企業診断士はかなり似ています。
中小企業診断士はやや会計とIT関連にマニアックになると思います。
MBAが「大企業」の経営全般について学ぶことが多いのに対し、中小企業診断士は「中小企業」の経営全般に特化した内容を学びます。組織・マネジメント・マーケティング・戦略・思考法等についてはほぼ同じ内容です。
資格なので、試験をうけることになります。
TAC予備校等がオススメです。
https://www.tac-school.co.jp/kouza_chusho/chusho_sk_idx.html
個人的には大企業でお仕事を頑張っていれば、組織・マネジメント・マーケティング・戦略・思考法あたりのフレームワークはバカでも頭に入ります。業務でなくてもビジネスセミナーを受けてれば学ぶことが可能です。
「中小企業診断士関連の書籍」を漁っていて「良い」と思えた書籍は下記です。
一読しておくと「意思決定」について理解が深まります。
③国内キャリアをつけたい人には「国内MBA」がオススメ
やっぱMBAでハクつけたい!
という人には「国内MBA」を推します。
一度「国内 MBA」で検索して下さい、アホほど出ます。
国内でMBAを取得する場合はどの大学を受けるかがポイントになります。
- 慶応義塾大学大学院
- 早稲田大学大学院
- 京都大学大学院
- 東京理科大学大学院
- 名古屋商科大学大学院
フランスのSMBG社がランキングした世界でも通用するトップ5はこのあたりのようです。詳しくはランキング読んで下さい。
ただし、私の友人は青山大学大学院(日本13位)のMBAを取得した後、キャリアアップ転職に成功しました。正直、学ぶ内容は日本だと変わらないのだと思います。
友人は「学んだ内容より、一緒に受けたMBAの友人ネットワークが役立っている」と言っていました。おそらくはその通りで、MBAを取得する本当のメリットは「コネ作り」なのだと思います。
④海外にも通用するキャリアをつけたい人には「海外MBA」がオススメ
本気だから海外MBA目指す。
それも良いと思います。
基本的に探せばすぐ出てきますが、GMATやTOEFL等、英語の試験を受けて高得点を取得しなければならないため、今が英語レベル低いのであれば、スタートまでに2年位かかります。これは覚悟しましょう。
本当は英語力が上がるまでは「どこ受けようかな」なんて考えてはいけません。妄想するだけ無駄です。
ただし目標をもつことはモチベーションアップになるため、いいかもしれません。
海外を目指すなら30代前半までにしておいたほうがいいでしょう。35歳以上だと日本に戻ってきたときに「なぜ今受けてるの・・・?管理職経験もないの?」と別の疑義を持たれてしまいます。
⑤目的があいまいな人には「書籍」がオススメ
グロービスの本がおすすめです。
グロービス「クリティカル・シンキング」
グロ-ビスMBAクリティカル・シンキング 改訂3版/ダイヤモンド社/グロ-ビス経営大学院
グロービスの「クリティカル・シンキング」は一度は読んでおくべきコンテンツだと思います。
クリティカル・シンキングは「その場での最適解」を導き出す手法です。
管理職ともなると、その場の不足する情報の中から「判断」をしないといけません。そしてそれは役職が上がればあがるほど難易度が高まっていきます。
そういったときにクリティカルシンキング(批判的な思考)が役に立ちます。外的な意見・自分自身の意見を客観的に捉えることによって最適な結論に辿り着くこと、自分自身が十分に納得した上での判断することが可能となります。
私としては本より単科でちゃんと受講した方がいいと思っています。
グロービス「マネジメント」
グロ-ビスMBAマネジメント・ブック /ダイヤモンド社/グロ-ビス経営大学院
MBAで特に重要だと言われている科目
- 経営戦略
- マーケティング
- アカウンティング
- ファイナンス
- 組織・人
- 情報技術
- ゲーム理論
- 交渉術
ここら辺をワンパッケージにまとめた本です。