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同期が出世すると焦る
今回は、同期や後輩が先に出世してしまった人に、嫉妬心を抑えつつ、スピーディに自分も出世して挽回するためのポイントを書いていきます。
正直、このご時世には同期や後輩が先に出世することがよくあります。
よくあるといっても、実際にそうなってしまうとメチャクチャ焦りませんか?私も同じような経験が沢山ありますが、かなり焦りました。荒れました。愚痴っぽくなりました。
家族に当たったり、同僚に当たったり、課長にとげとげしくなったり、部長を無能呼ばわりしたり、会社潰れればいいのにと思ったりしました。
世の中の全てを恨みませんか?
当たり前です。
適切に評価しない奴らなんかクソくらえです。
理不尽なことが起こったとき、少しの間、メンタルもフィジカルも荒れてしまうのは仕方がないことだと思います。
ただし、2週間、1ヶ月と長い間荒れるのは良くありません。むしろあなたのキャリアにとって害悪です。
出世する人は嫉妬しない?
さて、ネットで検索すると、「出世する人は嫉妬しない」という言説が多くヒットします。
これは本当なのでしょうか?
結論、嘘です。
出世する人も嫉妬に狂います。
ただ、それを外に出さずに上手く処理しているだけです。
心の中では「クソが死ね」と思っていても、上司に対してはスマートに「私もこういった実績を出しております」と言える人間なだけです。
「出世する人はみんな聖人君子だ!だからあなたも聖人君子になろう!」とか言っちゃってるビジネスブログは無視しましょう。実際の人の心を分かっていません。
出世は理不尽のカタマリだと理解しよう
そもそも、能力にさほど差のない同期が出世するのは何故でしょうか?
結論、上司にとって使いやすいかどうかがキーになっています。
あなたが優秀かどうか=出世するかどうかではないのです。
まずこれを理解して下さい。
出世するキーにはいくつかありますが、下記のようなものがあります。
- 上司と出身大学が同じ
- 同期のほうが年齢が上
- 同期の方が社歴が長い
- 上司と同じ営業畑出身
- 人事部長のお気に入り
- 役員とよく飲みにいってコネがある
- 会社のほとんどの人は英語できないけど同期は英語ができる
- 取引先の社長に気に入られている
- グループ会社の技術をそいつしか知らない
クソだと思いませんか?私もそう思います。でも現実です。
この中には「プロジェクトを上手く回してくれる」「人事労務についてプロフェッショナル」「人を動かす能力に長けている」「予算管理が非常にうまい」等と言う項目は一切ありません。昇進の評価対象外です。
現実を良く見据えて下さい。
特に大企業で”あるある”なのが「年齢が38歳を超えておじさんだからそろそろ課長に上げてあげないと」「社歴が15年と長いので、院卒より学卒を優先して昇進させよう」「転職組より生え抜き優先」「仕事は全くできないけど、英語がネイティブレベルなので早期昇進させよう(部長は全く英語できない)」というようなことです。
全部、私の会社ではあったことです。
おかしくね?と思っても意味がありません。それが会社なのです。
「嫉妬の沼」にはハマるな!
嫉妬するのは仕方ありません。でも、嫉妬の沼にはハマらないようにしましょう。
すなわち、ずっと「なんで俺だけ」「あいつはムカつく」「もう仕事しない」というスタンスになってしまうことです。
そういう状態になると、上司から不興を買います。
- 彼はやはり昇進させなくて正解だった
- 彼はまだ仕事ができないみたいだね
- 彼は会社の足を引っ張っている
最終的に「そういう評価」を受けてしまうことになります。
では、逆にポジティブな評価に切り替えるためにはどうしたらいいのでしょうか?
出世遅れを挽回するためのポイント4つ
「ポジティブな評価」を得るためのポイントを4つ提示します。
(1)上司にアピールする
自分を上司にアピールしましょう。
これが一番自分が出世するためには効果的です。
え?って思うかもしれません。
でも、ほとんどの日本人は、陰で「俺は評価されてない」と不満をため込んでいるだけで、実際に上司に対して「私を評価して下さい」と言える人間はいません。
日本人はアピール不足なのです。
逆に言うと、しっかりと適切に「私を評価して下さい」と言えた人間が出世挽回できるのです。
個人的には、「ちょっとやりすぎかな?」と思うくらいのアピールでちょうどいいと感じています。
- キャリア面談の場で、自分の実績を良く表現する
- チームメンバーの前で、昇進したい旨をほのめかす
- 飲み会でどうやって昇進できるかそれとなくお伺いする
- プロジェクトの実績を誇大広告する
- デスクで大きな声で実績を触れて回る
文字だけ見ると嫌らしいですよね?でも、これは出世するためには効果的です。
上司に「刷り込む」というイメージを持った方がいいです。アイツは結構実績挙げてるよなぁ・・・と思いだしてくれるようになれば、出世は目の前です。
(2)平然を保つ
次に平然を保つことです。
よくあるアピール間違いが「わめき散らす」ことです。
これは逆効果です。
- なんでアタシだけ昇進しないんですか!?
- 俺もうマジやる気ないんですけど!
- 僕だってこんなに頑張ってるのにぃ~!
そういった、スマートでない言葉を出すと、逆効果になってしまいます。
「彼は使いにくい」「彼女は面倒な奴だ」という印象を持たれると、逆に出世街道から完全脱落してしまいます。気をつけましょう。
スマートにアピールすることと、わめき散らすことは違います。日本人にはなかなかむつかしいですが、気をつけましょう。やってると段々使い分けられるようになります。
(3)資格を取る
資格を取るのも効果的です。
分かりやすく言うと「TOEIC900点取得」です。
誰が聞いても、頑張ってるな、すごいなと思える資格を取ることは、地味に出世に繋がります。
- 簿記1級
- TOEIC900点
- MBA
- CPA(公認会計士)
- 社労士
こういった、実務にも使えるしアピールになる資格を取得すると、上司のポイントはグッと上がります。
上司は評価する資格とそうでないものがあります。TOEIC900点を評価する人もいれば、簿記だけ評価する人もいます。それは実際に自分が上司とコミュニケーションして見定めましょう。
また、中小企業診断士や弁護士等、勉強するには重すぎる資格はおすすめしません。取得するだけで仕事がおろそかになる可能性があるからです。加えて、士業だと会社から逃げられると思われて評価の対象になりにくいことがよくあるためです。
(4)元気に出社する
声を大きく、身だしなみを綺麗に、元気にいる。
実はこれが一番カンタンで、出世に効果的な手法です。
まわりにいませんか?
仕事はたいしてできないけど、声はやたらと大きくて通るやつ。そういう奴ほど、意外と出世します。
理由はカンタンです。上司にとって分かりやすいからです。アイツはイケイケだな、出世させてもまぁいいかな、声がデカいから他の人から不満も漏れにくいだろう・・・そういう思考が働くからです。
身だしなみを綺麗にすることも大切です。仕事はできるけどデブで汚いオジサンだと、嫌われます。
たまーに、昇進させる前に、他の同僚(特にお局様など)にOKかどうか聞いて回る部長もいます。身だしなみが汚いと、そういうヒアリングのときにお局様からNGを食らってしまうケースもあります。
元気よく。これが人間一番です。
まとめ
そんなことをロジックで分かったとしても、感情はなかなか抑えることはできないですよね?
そういうとき、焦りを鎮めるために転職サイトに登録してみることをオススメします。
実際に転職するわけではありません。
「本当は俺だって転職できるんだぞ」という”自信”の1つにできるからです。
自身を持つことは元気を持つことに繋がります。極めて重要です。
また、自分の市場価値を図ることで、現実を知ることもできます。
ミイダス(MIIDAS)
登録するだけで市場価値を細かく算出してくれます。
また、実際に沢山オファーが来るため自信になります。
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