目次
この記事を読んでほしい人
- 転職を考えている20代~30代のサラリーマン
- 転職先の企業比較で悩んでいる人
転職時に企業分析は必須!
転職をする時に結構「どうやればいいのか分からない」という話を聞きます。
特に、転職エージェントから「こういう求人が出てます!」と提案を受けたとしても、「この企業・・・大丈夫なの?」という感想を持ってしまう。それが転職者の正直なイメージではないでしょうか。
しかし、企業分析は意外とサクッと簡単にできます。それをおろそかにしていると、ライバルの転職者に負けてしまいます。
企業分析というのは素人でもネットがあれば簡単にできます。なので、やらない手はありません。しっかりと企業分析はしましょう。
今回は本当に企業分析の基礎をひとつひとつ丁寧に説明します。
【補足】もう企業分析なんて面倒くさい!という場合はマイナビエージェント等の転職エージェントに登録して全部任せてしまうのも手です。
①最初に「簡易自己分析」をしよう
まず、本格的な企業分析を始める前に、簡単に自己分析をやっておきましょう。
転職を考えている人は、就職活動時にすでに「自己分析」をやったことがあるはずです。
なので、超具体的な自己分析をまたやる必要はありません。転職時に限っては、自己分析よりも企業分析の方が内定に直結しやすいです。なので、自己分析は簡単にやるくらいでとどめておくといいでしょう。
【注意】ただし、自己分析の中でも「志望動機」だけは、刃のように研ぎ澄まさないと転職でも内定を得ることができません。志望動機のブラッシュアップだけはしっかりとやっておきましょう。
今から、超簡単な自己分析を行います。
下記の5つから優先順位をつけてください。
- 今より高い年収
- スキルアップ
- ワークライフバランス(子育て含む)
- 企業の安定性
- 仕事の社会的インパクト
この5つをカードのように持っておいて、自分の頭の中でシャッフルしてみて下さい。全部欲しいよ!が結論だと思います(笑)
どのニーズもほぼ同じくらい欲しいものだと思いますが、転職の際には必ず優先順位を問われます。その時に躊躇して面接官や転職エージェントに回答できなかったら、内定取り消しになる可能性もあります。
また、一番の理由は、企業分析をするときに「自分が一番求めているものは何か?」を念頭に置いてチェックすると理解しやすいのです。なので一度優先順をつけておくことが重要です。
優先順位は年齢や家族構成で変わるといわれています。20代であれば「スキル」や「社会的インパクト」が1番になるかもしれません。一方、30代になって子供ができると「ワークライフバランス」や「安定性」に目が行くようになるでしょう。ただ人によって違います。
どうでしょうか?確定させなくてもいいです、簡単にイメージできていればそれで構いません。
では、具体的な企業分析のやり方を説明します。
②成長しているかどうか確認せよ!
最初に確認すべき重要なポイントは、その企業が成長しているか・成長する可能性があるかどうかです。
まず、チェックすべきはその企業の主力商品・サービスです。これはグーグル検索をすればすぐに出てくると思います。ただし、IT業界であればあまり細かく書かれていないことが多いため、「どんなサービスを売ることで設けているのか?」ということを把握する必要があります。
次に、その企業が所属する業界や商品・サービスが成長しているマーケットであるかどうかをチェックしましょう。これもグーグルで「商品名+マーケット」「商品名+成長率」などで検索すれば出てくるはずです。
最後に、「売上高」と「営業利益」をチェックしましょう。
上場企業であればWebサイトの「IR情報」の欄に細かく業績推移が掲載されているはずです。それを見れば売上高が増えているのか減っているのかチェックできるはずです。もちろん売上高は成長傾向である方がいいです。
簡単な分析方法を教えます。「売上高を従業員の人数で割った数」が「1億円」より多ければ超優良企業です。「5千万円」前後であればまぁまぁの企業です。「1千万円」を下回っていれば残念な企業です。(これを1人当たり売上高といいます)
また、売上高が高くても営業利益(本業の利益)が儲かっていなければ意味がありません。営業利益をチェックしてみて下さい。ベンチャー企業以外で営業利益が数億円ベースだと、若干危ない企業です。
③変なオーナーがいないか確認せよ!
次にチェックすべきは変なオーナーがいないかどうかです。
ヤバい会社や、これからヤバくなる会社には必ずと言っていいほど「変なオーナー」がいます。
変なオーナーというのは、「会長」であったり「社長」であったりします。または会社の中にはおらず「創業家」などという名称で、たまに会社に顔を出して経営に口をはさんで来たりします。
当然、健全な会社にはそういった老害オーナーは存在しません。うるさいおじいちゃん・おばぁちゃんをしっかりと経営から排除できるのが健全な企業なのです。
これもグーグルで検索すればすぐ出てくるはずです。「会社名+オーナー」、「会社名+ガバナンス体制」などで検索してみましょう。変なオーナーがいる場合、検索結果にオーナーの悪口や懸念のクチコミが書かれているはずです。
また、上場企業であれば、「会社名+大株主」である程度チェックできると思います。個人が大株主になっている場合はかなり危険でしょう。
【補足】少し高度な方法ですが、コーポレート・ガバナンス体制が「指名委員会等設置会社」になっていると、経営陣の風通しが悪い場合があります。指名委員会というのは社長(執行役)をギチギチに監視する会社設計であり、過去になにか「やらかし」をしてしまった会社であるケースが多いです。(もちろん社風なだけであって、指名委員会等設置会社でも風通しが良い会社はあります)
④平均年収と提示された年俸を比較せよ!
さて、だんだん具体的になっていきます。
次にチェックすべきは、その企業の平均年収です。
その企業の平均年収と、転職エージェントや転職サイトで提示されている求人の「年収・年俸」を比較して下さい。これが重要です。
これもグーグル検索すればすぐ出てくるはずです。ただ、すでにこういったサイトに登録しているのであれば、そこで口コミも含めてすぐわかるはずです。
- カイシャの評判
- OpenWorks(旧Vokers)
- 転職会議
- キャリドア
- キャリコネ
「カイシャの評判」が一番口コミ数が多い気がします。どれでもいいので一度はチェックしてみるべきでしょう。
提示された年収が明らかに現場の年収を違う場合は危険です。「低い場合=格下に見られている」、「高い場合=ヤバイ案件、プロジェクトに突っ込まれるリスクがある」ということです。
⑤会社の悪い噂話が無いかどうかチェックせよ!
さて、次に会社のうわさ話です。
グーグルで「会社名+噂」などと検索するとすぐ出てきます。さきほど説明した「カイシャの評判」などの口コミサイトにも大量に情報があると思います。
チェックすべきは、最初に確認した「自分の優先順位」です。
例えば、ワークライフバランスが一番重要であれば、口コミの働き方のところをチェックしましょう。「ホワイト企業だといわれているが、実際は夜中まで働かされる・・・」などと書かれていたら要チェックです。
口コミサイトは「ざっと読む」くらいがちょうどいいです。
すべてを細かく読んでも意味がありません。なぜなら、書いている人も、退職者などが大半で、ネガティブに書こうとしている人が多いからネガティブな口コミに偏ることが多いからです。また口コミも時代遅れになっていたり、嘘が書かれていたりするため、全てを信頼することはできないからです。
もう一つテクニックを教えます。転職エージェントに「なんでこの求人って出てるんですか?」という質問をしてみてください。この回答でほぼ全てが分かります。
転職エージェントに「この会社の悪い口コミってありますか?」と聞いても、多分答えてくれません。それより、「なぜ、いま、このタイミングでこの求人が出ているのか?」ということを聞けば、だいたいの会社の状況が分かります。
転職エージェントはかなり使えるのです。
転職エージェントを使おう!
どの企業にすればいいのか悩んでいる人は、転職エージェントに相談してみて下さい。
自分で企業研究した結果を「答え合わせする」のに、転職エージェントはかなり役に立ちます。何よりも一人で転職サイトを使って活動を行うより、アドバイザーとして、タイムマネジメンターとして、転職エージェントはあなたの内定確率をグッと上げてくれます。
本気で転職で内定を得たいなら、エージェントに見てもらうことが一番です。
20歳~35歳であれば、転職エージェントとして「マイナビエージェント」が一番のおすすめです。
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