頭のいい人の話し方を簡単に身につける方法を教えます。
目次
頭良さそうに見せたい!
誰でも自分のことを「頭がいい」という風に見てほしいものです。
それは自然な欲求であり、否定すべきものではありません。
ただ、人によって頭を良く見せる方法は違うということを理解して下さい。
自分に合ってない見せ方をしても、滑稽なだけです。
逆に「コイツは無理してるな・・・」と心配されてしまうリスクもあります。
自分に合う「魅せ方」を覚えましょう。
そして、頭のいい話し方・モノゴトの進め方とはどういうものでしょうか?
頭の良い人は、効率的に人を動かすことができます。
頭の良い人=人を動かす力がある人なのです。
どうやったら動いてくれる?
相手に動いてもらうにはどうすれば良いのでしょうか?
実はシンプルです。
納得感を得てもらうことです。
納得感を得てもらうためには、論理的に話すことが重要です。
- なぜ動くのか
- なぜ貴方なのか
- なぜこの期間なのか
- なぜこの会社なのか
幾つもの「なぜ」に回答できてはじめて、相手は提案を受け入れてくれます。
まず、頭の中に最低限の「論理的な思考」をインストールすることが重要です。
その上で、頭が良さそうに見える話し方のスキルを磨くことです。
頭のいい人の話し方6つ
ただ、論理的思考の習得には少し時間がかかります。
小手先でもいい!早く「頭がよく見える」テクニックを覚えたい!
そう思いますよね?
今回、役員を何人も見てきた私が、「頭の良さそうな話し方」を教えます。
①はっきり言う
色々な本に書いてある超基本的な方法が「はっきりモノゴトを言う」です。
よくある頭の悪い人がやってしまう行動が「前置きが長い」ことです。
前置きを長くしないことが重要です。
あれもこれも報告したい、説明したい、相手と前提が違うから一緒にしたい・・・
そう思う気持ちはすごく分かります。ただ、それは頭の良い説明とは真逆です。
前置きを長くしないコツは、条件付けしないことと、言い訳をしないことです。
悪い例としてはこのような言い方です。
- 部長、基本的にこのプロジェクトは限定的なものであり、社長承認の前に試験的に行ったマーケティング活動です。
- その上で報告いたしますが、決して今回のデータが失敗を示しているというわけではなく、第一フェーズの完了を報告するものです。
- 結論から申し上げると、第一フェーズのデータは30/100となりました。
・・・いかがですか?微妙ではありませんか?
頭のいい人は、次の様に話すでしょう。
- 男性向けのパッケージイメージ調査の結果を報告します。
- 結論、30%の高評価率、ようするに男性に対しては受けが悪いという結果でした。
- 次回は女性と子供に対して同様の調査をする予定です。
・・・いかがですか?こちらの方が分かりやすいと思います。
はっきり言うのは怖いです。誰でも怖いです。
でも、はっきり言わないと伝わらないし、頭よくも見えません。
失礼にならない範囲ではっきり言いましょう。
②長めに話す
はっきり言う、を覚えた人が陥りがちな罠が、端的に言いすぎて印象に残らない状態です。
「中途半端に頭いい人」はこの状態の人が多い印象です。
真面目になりすぎて最低限を伝えて終わっていませんか?
相手は、シンプル過ぎる回答だと少し足りないと感じます。
頭を良く話すのであれば、もう少し長く話す癖をつけましょう。
相手に「ちょっと・・・」と途中遮られるくらいでイイと思います。
ただ、長く論理的に話すのはメチャクチャ難しいです。
それでも頭よく話すコツが2つあります。
- その分野を勉強しておく
- 事前に喋る順番を考えておく
「仕込み」が最重要だということです。
まず「その分野を勉強しておくこと」です。勉強は極めて重要です。
例えばITの話をするときに、基本的な用語を理解していないと、頭よく話すことはできません。
だって、そもそも理解してない=頭悪いのですから。
ITでも幅広いです。セキュリティの話なのか、ネットワークの話なのか、プログラムの話なのか、分野は多種多様です。
もう一つが「事前に考えておく」ことです。
報告会やプレゼンのように、事前に時間がタップリあるのであれば、もちろん考えてくことができます。自分が喋る内容や相手からの質問、それに対する答え方などです。
問題は、時間がないときです。社内ディスカッションなどがそうです。
でも、意外とそういう人と話す時にも「考える時間」はあります。例えば相手が話している時間なんて半分ききつつ半分考えればいいのです。
相手が頭悪ければ悪いほど、話が冗長なのでこちらの考える時間が生まれます。
相手が話し終わった後で、すぐさま「で、それに関する提案なのですが・・・」「質問があります、これはどうなっているんでしょうか?」等とツッコミを入れることができます。
自分が喋っているとき以外は全て「事前」なのです。
③言い換え表現を身につける
「英語を頑張ろう」とか言っちゃう前に、日本語をどうにかしませんか?
語彙を身につけましょう。
語彙を身につけるだけで劇的に頭良く見えます。本当です。
語彙を覚える最強の方法は「教養本」を読むことです。
ただ、そうでなくても「語彙本」が多く出版されているため、手っ取り早く覚えるには語意本を買いましょう。
語彙には種類があるため、使いどころを意識をしながら読みましょう。
語彙を覚える時に良いのが類義語(シソーラス)を覚えることです。今回、類義語を使った話し方を教えます。
言い換え
単純ですが、言い換えをすると頭が良さそうに見えます。
例を出すとこういう使い方です。
- 元:あの課長は相手の気持ちにまで意識が及んでないんだよなぁ
- 言い換え:あの課長は無邪気なところがあるよね
他にもこういった言い方もあります
- 元:私はあの人のこと嫌いです。
- 言い換え1:私はあの人のこと少し苦手ですね。
- 言い換え2:私はあの人とケミストリが合わないですね。
言い換えることで違った意味にならないようにするのがコツです。
言葉の統合
言葉を統合するのはかなりハイレベルです。
- 元:彼は仕事を精緻にかつスピーディにやってくれる
- 言い換え:彼はクイックに動ける人だ
簡易な統合は覚えておくべきでしょう。
ただ、あまりオシャレっぽく見える用語はおぼえる必要がありません。
- 元:あの部署は命令が朝令暮改だし、それを管理する中間管理職もいないんだよね
- 言い換え:あの部署はリスクマネジメントできてないよね
言い換えることで相手に意図が伝わらなくなってしまったら最悪です。たまにカッコつけて「官僚用語」になってしまっている人がいるので要注意です。
言葉の意味をちゃんと調べる癖をつけることが重要です。
簡単な日本語やカタカナ用語ですら、日本人は意外と調べたりしません。
最近はググれば何でも答えが出てくる時代です、検索コストが下がっている今を逃す手はありません。
④発言タイミングを選ぶ
イキナリ喋ってそのまま喋り倒す人がいます。
喋りまくっても「頭がいいなぁこの人」と思わせられる人はいます。頭の中に文章がとめどなく流れている人です。
ただ、これは凡人がマネをしても頭がいいとは思われにくいので注意しましょう。
頭の良さが「普通」の人が頭よく見せたいのであれば、タイミングを見計らうべきです。
例えばディスカッション(議論)の時、オススメのタイミングは3回あります。
- 最初
- 初動メンバーが話し終えたとき
- 最後に話をまとめるとき
最初に話すと目立つことができます。ただ、いつも最初に喋っていると単なるおしゃべり屋さんとみなされ、頭がいいという風には思ってくれません。
最初に話して頭がいいと思ってくれるのは、「議題が何か皆分からなくて、誰かが言い出すのを誰もが待っている」時です。
そういう時に「経緯はこうでしたが、本日の議題はこうですよね?」と話しだすと「おお!スマートにまとめあげたな!頭いい!」となります。
もう一つは、初動でおしゃべりさん達が話し終えて一息ついたあと、話の流れを整理するときです。
「両方の部署がこういっていますが、違う視点でこう見てはいかがでしょう?」等と話すとグッと締まります。
最後に、議論最後を締めくくる時です。
本来は最後のタイミングは「一番偉い人」に譲るのが定石ですが、偉い人が分かってない、まごついている時にはサッと「今回の結論はこうで、各自は次回までにこれをやって下さい」と話をまとめると、上手くいきます。
・・・こう書いてみても分かりませんよね?
一度、打ち合わせで「試して」みましょう。
寡黙な人はアクセルを踏んでみる、不用意にしゃべってしまう人はブレーキをかけてみる、何回も喋ることで少しずつ頭の良い喋り方に慣れていきます。
⑤事実と想定を分けて話す
中途半端に頭の良い人によくあるのが、事実と想定を分けられない癖です。
上司や同僚は「あなたの妄想」を聞きたいわけではありません。
「今できる選択肢には何があるのか?」が知りたいわけです。
NGケースはこういう喋り方です。
- 今回のシステム開発は来週開始しようと思います。
- 契約はしてないですが多分進めて問題ないと思っています、営業から今週中に契約締結すると聞いてます。
- プログラマーの確保も明日開発部に依頼しようと思います、なので、間に合うと思います。
この報告を聞いたら、上司は不安に思います。
事実が入ってないからです。事実を織り交ぜずに印象で問題ないと決めつけている状態です。
もしちゃんと事実と突き合わせて話すなら下記の様に話すべきでしょう。
- 今回のシステム開発は来週開始しようと思います。
- ただ、リスクは営業が契約未締結であることと、プログラマーが未確保だということです。
- 明後日までには確定するため、そこで再度報告致します。
- ちなみに、今までの類似ケースでは早期開発スタートして失敗したことはありません。
変な自信をもたず、控え目に事実を淡々と述べることです。
自信を持っている部分を「ちなみに」という形で最後に補足するのがポイントです。
まだ、これでも分からないという人が多いと思います。意外と喋る時に事実と想定を切り分けるのは困難です。
そういう時には次を覚えておきましょう。
事実は「もう完了したこと」「数字で表現できること」「提示できるイメージ画があること」です。そして、想定は「まだ完了していないこと」「かもしれないこと」「こういう可能性があること」「数字で表現できないこと」「確定イメージがないこと」です。
⑥して欲しいことを明示する
最後に、賢いと思われる方法は「相手に何をしてほしいか直接伝える」ことです。
- 理解してほしい
- 判断してほしい
- 承認してほしい
- 間違いを指摘してほしい
おおよそこの4類型のどれかに当てはまるはずです。
- 課長、資料に間違いがないかチェック頂けませんでしょうか
- 部長に本開発をスタートするご承認を賜りたく
こういった使い方をしましょう。
頭の悪い人は、はっきりと「間違いがないか指摘してほしい」と最初に言わず、いきなり資料の微細な部分を見せて「これはどうか」などと言ってしまいがちです。
でも、こういう言い回しって難しいですよね??
ただ、どういう状況でも上手いこと相手に伝わる魔法の言葉を教えます。
アドバイスを頂きたい。
この言葉です。
この言い回し、日本人には効果てきめんです。
上司でも同僚でも後輩だろうと、誰に使っても丁寧な感じがして、なおかつ相手の自尊心をくすぐります。卑下しているわけでもありません。「最強の横文字」です。
本当は承認行為なんだけど、依頼としては「アドバイスを頂きたくて・・・」と言えば、日本では通用します。ただ、海外ではあまり通用しません。
※本当に頭の良い人は「言葉として明確に指示をしなくても、相手が自分がやらなければならないことが分かる」という喋り方をします。ただ、普通の人はそのレベルまでの到達は考えなくていいです。
語彙力を鍛える本
大人の語彙力ノート
大人の語彙力ノート 誰からも「できる! 」と思われる
この本、かなりオススメです。
ビジネスシーンに特化していて、読んですぐに実務に役立ちます。そもそも自分が使っているフレーズが正しいのかどうかからチェックが入ります。
「話し方」に気をつけたい人は最低限ザッと呼んでおくべき本です。
頭の回転を速くする方法
「頭の悪い人が頭を良くする方」という記事も読んでみて下さい。
コチラの記事には、話し方ではなく論理的思考等の話を盛り込んでいます。
頭の回転率を上げたい人はこちらを参考にしてみて下さい。
もう少しフレーズを知りたい人は「言い回し」をまとめたこの記事を読んで下さい。
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